鹿追町には温泉宿以外にも、魅力的な宿泊施設があります。シラカバの木々と美しい庭に囲まれ、鳥たちが訪れるB & B(ベッド&ブレックファスト)。動物たちに囲まれ、牧場体験ができるファーマーズ・イン。女性一人でも気軽に宿泊できる街の中心部にある宿やカフェと宿が一体になった新しいタイプの宿泊施設など、どれも我が家にいるような安らぎに満たされる、心温まるおもてなしの宿です。春から夏へ、最高のシーズンを迎える鹿追町の宿を拠点に気がねなくのんびりと、自分時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
「白樺と風」は、その名の通りシラカバを抜ける風に、身も心も癒されるB&Bです。駐車場を抜け、シラカバの木々に囲まれた小道を進めば、白を基調にした一軒宿がたたずんでいます。周囲には飛び交う小鳥のさえずりが響き、庭を散策すると果樹やハーブ、イタリア野菜などが観賞用の宿根草などと一緒に植えられ、真心込めて育てられたワイルドガーデンが迎えてくれます。室内には、ぬくもりあふれる無垢材、北海道産ナラの木を使ったベッド、木の枝をアクセントに用いるなどインテリアにも工夫が施され、リビングに面した広い窓からは、シラカバに囲まれた美しい庭が一望できます。
「白樺と風」がオープンしたのは2017年。「基礎、構造や壁、屋根などの施工は建築会社にお願いしたのですが、そのほかは友人たちにも手伝ってもらいながら、自分たちで造りました」とオーナーの高橋エリザベスさん。とくに内装にはこだわりがあるため、ご主人と二人で手掛けたそうです。朝食のサラダやスープには、庭で摘んだハーブや野菜が用いられ、新鮮な食事が身も心もリフレッシュさせてくれます。「私たちが目指している宿は、食事の時間を含め、いつでもこの庭とつながっていることです。庭で1日を過ごし楽しむような気分で、ゆっくり滞在していただければと思います」
然別川の爽やかな風がそよぐ、ふれあい農芸公園「しかおいパーク」の手前にある白壁の建物が、築60年以上の古民家を改修した宿泊施設「トマルカフェ鹿追」です。香川県から移住してきたオーナーの正保縁さんは、以前から古民家に憧れがあり、然別川沿いの絶好のロケーションに建つ古民家と出会いリノベーションして、カフェ兼宿として2018年にオープンしました。「鹿追町はアクティビティが充実しているので、その拠点として利用していただけたらと思います。1棟貸しのスタイルなので、家族や仲間たちと気がねなく過ごしてもらえたらうれしいです」と正保さん。
古材の柱や梁はりを生かしたシンプルなインテリアで、1階のカフェスペースは天井も高く、小上がりは子どもたちにも人気です。キッチンには自炊用の器具や食器がそろい、古民家で使用されていた昔ながらの急な階段の先に、秘密の屋根裏部屋のような寝室があります。宿の名前には、宿に泊まる(トマル)ことで「人と人との交流が育まれますように」という願いも込められ、アットホームな空間をベースに鹿追町の旅が楽しめます。
鹿追町を代表する体験型観光牧場「カントリーファーマーズ藤田牧場」では、隣接するコテージに宿泊しながら、豊富な体験メニューが楽しめます。人気の牧場見学では、牛の生態、飼育方法、牛乳が生産されるまでを知ることができ、乳搾り(搾乳)も体験することができます。乳搾りのコツを教えてもらい、実際に牛の乳に触れてミルクを搾り、真っ白なミルクが出てくる体験は、実に感動的です! 牛の体温は38.5~39.0度と人間より高く、とても温かく感じられることでしょう。さらに牛乳と生クリームから、フレッシュバターを作るプログラムもあります。
1913年から続く酪農家の歴史と経験をベースに、牛との交流、体験を通して生き物と食、農村と人との新しいつながりを目指す藤田牧場。広々とした牧場に滞在しながら牛たちと触れ合い、新鮮な空気と牛乳のおいしさ、食の大切さを体感してみてはいかがでしょうか。
「常に清潔であること、しっかりお出迎えとお見送りを行うこと。そして、素朴でも新鮮な食材で、おいしく安全な食事を提供できること。あたりまえのことですが、それが平山旅館の創業時からの方針です」「平山旅館」2代目、平山圭一さんの言葉通り館内は常に清潔に保たれ、夕食や朝食では地元で採れた野菜、新鮮な魚介類を使った郷土料理が味わえます。鹿追町の中心部に位置していることから観光からビジネスまで利用でき、ロングステイして鹿追町を満喫したくなる宿です。
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