SHIKAOI GRAPHICS vol.2
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Fall &Winter 2021Open-air Hot Spring "SHIKANO-YU"05 北海道道1088号然別峡線、「然別峡かんの温泉」の手前を左折し、シイシカリベツ川を渡ると「然別峡野営場」があります。上流はユーヤンベツ川とも呼ばれ、アイヌ語で「ユー(湯)」、「ヤン(冷たい)」、「ベツ(川)」の意味であるように、野営場奥の清流沿いに温泉が湧き出す野天風呂「鹿の湯」があります。 大雪山系の豊かな自然に囲まれた川辺での入浴を満喫するため、然別峡野営場を利用するキャンパーだけでなく、野趣あふれる源泉かけ流しを楽しむためだけに秘湯ファンも多く訪れます。 駐車場のある管理棟から野営場を通り抜け、炊事場裏からその名の通り「鹿の湯」は、エゾシカやキタキツネなど野生動物のテリトリーの中にある。エゾシカやキタキツネもやってくる野生王国の野天風呂「鹿の湯」川岸に降りて50mほど上流に向かうと、脱衣所が併設された温泉場あります。斜面下の岩の割れ目から流れ出した熱めの源泉は、河原の岩盤をくりぬいた風情の湯船へ注がれるうちに適温に。湯の花も多く濁りを伴いながら、周囲の森林を吸収したかのように淡いエメラルドグリーンの湯の色です。 衣類を脱いで湯につかれば約41℃のほどよい湯温に包まれ、目を閉じれば川のせせらぎや木立を揺らす風の音が、耳の奥まで伝わってきます。まるで自分が野生動物になったかのように自然との一体感を強く感じられる、野性目覚める秘湯です。湯船の広さは約9㎡、深さ約70㎝。自然湧出の源泉かけ流し100%で入浴料は無料(混浴)。「鹿の湯」【料金】無料◎北海道河東郡鹿追町然別峡TEL: 0156-66-1135(鹿追町観光インフォメーション)人里離れた山奥で夏は緑茂る渓谷美、秋は色とりどりの紅葉に包まれながら自然と一体化できる野天風呂。「鹿の湯」が開設されたのは昭和61(1986)年10月。泉質検査によるとナトリウム炭酸水素塩が含まれ、神経痛、皮膚病、慢性消化器疾患や肝臓病などに効果があるといわれている。

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