SHIKAOI GRAPHICS vol.4
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その4年後、搾りたてのミルクを使ったできたてのアイスやソフトクリームを味わってもらおうと、牧場の一角に小さなログハウスのカフェをオープンしたのがはじまりです」と専務を務める清水伸哉さんは話します。清水さんは大学を卒業後、建築資材のリース会社に営業職として就職し、11年前にカフェレストランや乳製品販売を行う家業を継ぎました。日本各地の百貨店の物産展でも大人気のヨーグルト「でーでーぽっぽ」をはじめ、試行錯誤を繰り返し、なめらかな食感を実現したピスタチオやヘーゼルナッツ味の「ナチュラルスティックアイス」を製造販売し、自分たちにしか作れない商品を、自信をもって薦められることの喜びを知ったといいます。 「全国のイベントなどで商品をプロモーションすることで、十勝地方や鹿追町の魅力を知ってもらい、さらに酪農にも興味を持っていただける。このカフェは、その拠点でもあると思います。自家製乳製品や地元の食材をできるだけ使い、安心安全なサービスを続けたいと思っています」   場を建設し、ゆっくり牧場で過ごしながら酪農体験や乳製品作りなどができる、酪農家ならではのアイデアと環境を生かしたキャンプスタイルを提案したいと計画中だそうです。 「私が引き継いでから11年余り、『何度も訪ねてくれる方、あるいは初めて訪れる牧場でゆっくりくつろぎたい方々にも満足していただけるよう努力する』という理念でこれまで励んできました。今後もそうした気持ちを持って、さまざまなチャレンジをしたいと思っています」今後は、広大な敷地の一角に気持ちよく過ごせるキャンプ人気メニュー「風景のスロウバーガー」のジューシーな特製ハンバーグとモッツァレラチーズに絶妙にマッチするオリジナルソースには、さまざまな果実や野菜、スパイスを使用。自家製ソーセージがまるごと1本トッピングされた「オリジナルソーセージカレー」(850円)は、辛さ控えめのマイルドな味わい。「ホットサンド」(1,000円)は、十勝産豚肉を使用したハムとチーズの「ハム&チーズ」、4種類のチーズがとろけるチーズ好きにはたまらない「クアトロチーズ」の2種類。鹿追町の広大な自然と青空に映える、青い屋根が特徴的なログハウス。ペットが同伴できる広々としたウッドデッキの屋外テラス席も充実し、北海道の風を感じながら、季節ごとにさまざまな姿を見せる風景を楽しむことができる。05Fall &Winter 2022

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