CAFEおしゃべりな写真館があるのは、鹿追町市街のメインストリート沿い。扉を開けると、赤い椅子とレコードが並ぶ棚が出迎える、どこか懐かしい店内が広がる。壁には写真家の作品が並び、大きなテレビの前では、時折映画の上映会も開かれる。店の奥には、鹿追町を舞台に撮影された映画「おしゃべりな写真館」の世界がそのまま描かれた壁画があり、訪れた人はいつしか、映画の余韻を誰かと語りたくなる。
住所 : 北海道河東郡鹿追町新町2丁目4-1





CAFEおしゃべりな写真館は、鹿追町を舞台に撮影された映画「おしゃべりな写真館」と同じ名前を持つカフェ&パブ。 オーナーは同作の監督を務めた藤嘉行氏です。カフェタイムには、まかないカレーやおしゃべりランチ、 十勝名物の豚丼などのランチメニューを提供し、夜のパブタイムには地元の若者や映画好きな人たちも訪れ、賑わいを見せています。
株式会社和ら美
大分県出身
このお店を始めたきっかけは、鹿追町を舞台にした映画「おしゃべりな写真館」を撮ったことです。瓜幕に山村留学で来ていた女の子が僕の別の映画に出ていた縁で、彼女のお母さんから「鹿追で上映してほしい」と声をかけてもらったのが最初の出会いでした。上映会で「ここで映画を撮れないの」と冗談半分で言われたのをきっかけに、教職員住宅を借りて通いながらシナリオを作り、コロナ禍を挟みつつ1年がかりで完成させました。
写真館のセットは1年以上かけて建てましたが、撮影後は解体するしかなく、何も残らないのはもったいないなと。看板や電話、出演者のパネルを飾って映画を懐かしめる場所にしようと、このカフェを始めました。今年1月からは写真がテーマの無料ギャラリーとして、十勝の写真愛好家の方に月替わりで作品を展示してもらっています。
来てくださるのは、映画を懐かしむ地元の方、札幌や帯広から来る写真好きの方、近くの駐屯地の自衛隊の方々などさまざまです。昼は喫茶店、夜はスナックとして、パートナーやスタッフと営業しています。撮影中は地元の女性部や自衛隊の皆さんが交代で炊き出しをしてくれ、そのつながりが今もお店に続いているのがありがたいですね。
この仕事を始める前は映像の世界に35年いました。助監督を経て33歳でテレビドラマの監督になり、加藤剛さん主演の「冤罪」など2時間ドラマ・サスペンスを数多く手がけ、15年ほど前には北島三郎さん主演作で映画監督デビュー。「おしゃべりな写真館」は映画としては3本目です。
十勝の暮らしは、空気も水もおいしいし、何より人がおおらかで温かい。よそから来た人間も分け隔てなく迎えてくれるウェルカムな雰囲気が居心地よく、鹿追に来てよかったなと思っています。
1958年(昭和33年)10月16日、大分県別府市に生まれる。横浜放送映画専門学院(現・日本映画大学)3期生。卒業後、松竹作品を中心に映画・テレビドラマのフリー助監督となる。1991年フジテレビ「豪邸の不用品」で監督デビュー。その後、テレビ連続ドラマ、2時間ドラマの演出を中心に活動する。日本映画監督協会会員。